はじめに
育児をしていると、多かれ少なかれイライラしてしまうことあると思います。
自分が子どもを叩くなんて。
そんな事を思っていても、イライラが溜まりに溜まった時に
つい手が出てしまい、
罪悪感、自己嫌悪の日々…
そんな日々を送っているママは、私以外にもいるのではないでしょうか。
そんなママに私の経験をお伝えすることで、
悩みを抱えているママの、
現状から少しでも変わるきっかけになることができたら、
自己嫌悪の苦しい日々から少しでも抜け出すきっかけになれたらと思います。
子どもを叩いてしまった
上の子が2歳3ヶ月の時に2人目を出産しました。
2人目の産後2ヶ月間は、夫が育休を取得していました。
そのため、産後3ヶ月目から日中のワンオペ生活が始まりました。
初めての2人育児で私の心に余裕はなく、
また、上の子は赤ちゃん返りで母の気を引きたいばかり。
下の子が3ヶ月になる頃の上の子は
ご飯を投げたり…
寝かしつけをしていても、大きな声でお話ししたり、寝室を出て行ったり…
服を全く自分で着ようとしなかったり…
こんなことが続いていたある日、私は上の子を叩いてしまいました。
その日から毎日のように、イライラが溜まると上の子を叩くようになってしまいました。
どんどん叩く強さも強くなってきているのを感じていました。
叩いてしまった理由は、
冷静になれば、そんなことで叩かなくても、と思えるような場面ばかりでした。
自己嫌悪の日々
まさか自分が子どもを叩く親になるなんて…
叩いてしまったその直後には、やってしまった…と、自己嫌悪と子どもへの申し訳なさから、上の子と一緒に何度も涙を流しました。
叩いてしまった日には夫にも話し、
こんな母親で子どもに申し訳ない、叩かれて育った子どもはどのように育っていくのだろうかなどと考え、
こんな母親ならいない方がマシだと何度も涙を流して自分を責め続けていました。
自己嫌悪に陥り、悲しみ、反省し、
叩いてはいけない。
絶対にもう叩かない。
と何度も何度も心の中で誓うのですが、
ワンオペが始まるとすぐにイライラが沸点に達し、手を出してしまっていました。
助けを求めた
ある日、上の子の隣で私が両手を上げて伸びをしたら、
咄嗟に上の子が私を避ける仕草をしました。
その子どもの様子を見た私は、これはまずいと思いました。
完全に子どもを怯えさせている。
子どもの心を傷つけてしまっている。
取り返しのつかないことになっていると。
ただ、どれだけもう叩かないと誓っても、すぐに手が出てしまう。
どうにも自分1人だけでは叩くのをやめられないと感じ、
誰かに助けてもらいたいと思いました。
そこで頭に浮かんだのが、保健師さんでした。
保健センターにすぐに電話をし、叩くことがやめられない事を相談しました。
すると、保健師さんはすぐに家に駆けつけてくれました。
保健師さんと一緒に、市の虐待の対応をしている職員の方も一緒にきました。
保健師さんと市の虐待担当の方は、
私が叩くようになった経緯や、私の育児のサポート体制などについてゆっくりと話を聞いてくれました。
そして、お母さんが休める時間、1人になる時間を確保することが大切だと言ってくれました。
1人になるためには子どもをどこに預けると良いのかなど、具体的に一緒に考えてくれました。
子どもの気になる行動については、もう少し目をつぶって大目に見るようにすること、
子どもの良いところに目を向けるようにすること、
子どもに大切な存在なんだよと伝えて、安心感を与えること
などアドバイスをもらいました。
そして、叩くことは良くないこと、叩かれていい子どもはいないということも、はっきりと言われました。
ただ、私のことを責める事をせず、一緒に解決策を考えてくれました。
このことが本当に心強かったです。
私を支えてくれる人ができたと感じました。
叩くのをやめられた
保健師さんと、市の虐待担当の方からもらったアドバイスを参考に、
上の子との関わり方を変えるように心がけました。
毎日、大好きだよ。と愛情を口にして伝え、ぎゅーっとハグをするようにしました。
その結果、上の子のご飯を投げたりする行動がぐっと減ってきたように感じています。
また、子どもの気になる行動で目をつぶれるものは目をつぶるように心掛けました。
事故や怪我につながること、食べ物を粗末にすること、人に迷惑がかかることについては注意しますが、
それ以外のことは大目に見るように意識しました。
例えば、夜寝かしつけの時になかなか寝ようとしない時は、
今までなら早く寝なさい!と怒鳴ったりしてしまっていましたが、
今では、いつかは寝るだろう。とすぐに寝なくても気にしないようにしています。
服を自分で着ようとしない時は、今までは自分で着られるまでガミガミと怒っていましたが、
今は、いつかは自分で着られるようになるだろうから今は私がさっさと服を着せてしまおう。というスタンスに変えました。
そうすることで今までよりもイライラを抑えられているように感じます。
もちろんまだまだイライラしてしまうことはありますが、子どもを叩いてしまうことなく過ごすことができています。
おわりに
決して、子どもを叩いたことを肯定しようとしているわけではありません。
もちろん叩くなんて絶対にやってはいけないことです。
ただ、同じような境遇にある方に、悩んでいるのは自分1人だけじゃ無いよ。助けを求めたら助けてくれる人はいるよ。と伝えたいです。
母親失格だなんて思わないでください。子育てと必死に向き合っているからこそ、イライラするのです。
私の経験がどなたか1人でも良いので、悩んでいる方の助けになれたら良いなと思います。
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