はじめに
子どもが2歳9ヶ月になったある日、
保育園の先生から「発達のことで少しお話したいことがあります。」と言われました。
その瞬間、胸がギュッとなり
「まさか、うちの子が?」と、驚きと不安が押し寄せました。
家では気づけなかった
今までに、周りのお友達と比べてできないことがあったり、
なかなかこちらの指示が通らないなと感じることは多くありました。
色々なことに、良くも悪くも敏感に反応する子だなとも思っていました。
それでも、うちの子は3月の早生まれだし、
慎重な性格だし、仕方ないのかな??くらいに思っていました。
しかし、保育園では同じ年齢のお友達と一緒に過ごすので、周りとの違いが見えやすい。
先生たちは毎日多くの子どもを見ているので、小さな違和感にも気づいてくださったのだと思います。
今振り返ると、「保育園に行っていたからこそ気づいてもらえた」というのはとても大きかったです。
療育につながるまでの流れ
保育園では、「発達がゆっくりで、こういうことが苦手な様子なので、保育園ではこういう関わりをしてみますね。」と言ったお話をされました。
まだ2歳児ということもあり、特に専門的な機関への相談を勧められたりはしませんでした。
今まで他の子と同じようにできないことがあるな。と感じることが多かった私は、
発達の遅れを指摘されてショックもありましたが、正直、そういうことか!!ととても腑に落ちる部分もありました。
今まで他の子と同じようにできないことがあるなーと少しモヤモヤっとしていたものが、
発達の遅れのせいだったのか。
と、急に全て結びついたような感覚でした。
しかし、私たち夫婦は保育士さんを疑うわけではないですが、
指摘されたことが本当なのか、心のどこかでは指摘されたことを否定してほしいという思いもあり、
専門機関に相談したいと考え、市の発達相談に行きました。
その後、発達外来の受診を勧められ、
発達のテストを受けました。
その結果、診断名こそつきませんでしたが、
運動の発達の遅れや言語理解の発達の遅れなどを指摘されました。
そして、作業療法と、児童発達支援を医師に勧められ、通うことになりました。
【わが家の流れ】
1.保育園の先生からの指摘
2.市の発達相談へ行く
3.発達外来を受診
4.作業療法、児童発達支援スタート
病院で指摘されたことで、本当に発達が遅れているんだなと再びショックを受けました。
しかし、子どもの特性を具体的に知ることができたため、
今までよりも子どもに合わせた関わりができること、
早く指摘してもらえたおかげで、早く作業療法や児童発達支援に通うことができたことが良かったと思っています。
療育に通い始めて感じたこと
児童発達支援(療育)は年少さんに上がったタイミングで通い始めました。
児童発達支援は子どもの苦手とすることを遊びを通して少しずつ成長を促していくという感じなので、
子どもは遊びに行くという感じで、とても楽しんで通ってくれています。
今までできなかった両足ジャンプができるようになったり、
片足立ちができるようになったり、
お友達に興味が出てきて、お友達のまねっこができるようになったりと、
とてもたくさんの成長を見ることができ、
早くから療育と繋がれて本当に良かったと思っています。
看護師ママとしての目線
看護師として、一般的な発達について多少の知識はあったものの、
我が子の発達の遅れには気付けませんでした。
むしろ、発達は個人差が大きいからと自分に都合の良いように解釈し、気付けなかったようにも思います。
保育園から指摘された時には、動揺し、間違いであってほしいと冷静に我が子を見ることができていませんでした。
働きながら通える療育を探すことや、作業療法の送迎はやっぱり大変でした。
上司に相談し勤務調整をしてもらうなど、ありがたいことに職場にも協力してもらいながら、
現在も作業療法と療育に通っています。
おわりに
「発達で引っかかる」ことは、決して珍しいことではないようです。
実際にわが子の近所のお友達も、何人も引っかかり発達相談に行った子がいます。
大切なのは、指摘されたことを否定せず、
「子どもの特性に気づけたことで、子どもの成長をサポートするチャンス」と捉えることだと思います。
私自身、最初は不安とショックが大きかったです。
しかし、今は「早く気づいてもらえて良かった」と心から思えます。
もし今、不安でいっぱいのパパママがいたら、
「あなたは1人じゃないよ。」
「支援につながることは悪いことじゃないよ。」
と伝えたいです。